話題東北経済連合会、東北運輸局などがつくる東北国際物流戦略チームは5日、昨年11月に実施した45フィート国際海上コンテナ輸送実験の結果を公表した。道路通行状況、横転限界速度、操作性は40フィートによる輸送とほとんど変わらず、積載効率が16%向上することが確認された。
輸送実験は昨年11月16日から20日にかけて、宮城県の県道10号、国道4号、仙台東部道路の3ルートで実施。
(1)交差点など通過時での机上検討と実走行の比較、他の車両に与える影響について、前後の誘導車と各交差点でのビデオ映像からの検証(2)コンテナトレーラ横転防止システムを設置し、横転に対する安全性の検証(3)40フィートコンテナと45フィートコンテナの相違点について実際に運転した運転手へのヒアリングによる操作性の検証(4)積載・通行時間の計測による輸送効率性の検証――を行った。
実験の結果、道路通行状況については他社の交通に支障を与えることなく通行できることを確認。横転限界速度については、40フィートと45フィートで「ほとんど変わらなかった」という。
操作性でも、普段40フィートを運転しているドライバーへのヒアリングの結果、「ブレーキや前方視界、後進視界などは40フィートと全く変わらなかった」「切廻しも特に問題は感じなかった」といったコメントが寄せられた。
輸送効率では、45フィートコンテナ1本あたりの積載時間が平均67分となり、40フィート背高に比べて10分多くかかるとともに、11立方メートル(16%)多く積載した。走行時間は県道10号ルートで平均55分となり、時間帯や交通状況によるバラツキはあるものの、40フィートによる輸送とほぼ同じ時間で走行が可能であった。