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DHL、物流企業のビッグデータ活用でレポート

2013年12月20日 (金)

メディカルDHLは20日、ビッグデータを活用することでロジスティクス企業が「実世界の検索エンジン」になり得る、などとする報告書を発表した。

レポートはDHLのカスタマーソリューションズ&イノベーション(CSI)部門のイノベーションチームが発行したもので、業務効率、顧客体験、新ビジネスモデルに焦点を当て、実際に応用できる具体例にも言及している。

同社は、「配送記録や医療部門での処方箋などのように、主に自動生成の結果として、入手可能なデータの量が急増している」と指摘し、企業はこうしたデータを評価することで早い段階でトレンドを把握し、具体的な競争優位性を持つことができると強調。

同部門のマーチンウェグナー研究開発担当バイスプレジデントは「ビッグデータとロジスティクスとの相性は抜群だ。ロジスティクス企業には膨大な商品流通を管理するため、大量のデータが蓄積される。仕向地、サイズ、重量、内容物など、大量の配送に関する詳細なデータが毎日記録される。これらのデータは、ほかのものの中から、新しいビジネスモデルの莫大な可能性を提示してくれる。つまり、ロジスティクス企業は、考えられる限りのあらゆる分野のユーザーにとって、検索エンジンになり得る」と説明した。

レポートでは、ビッグデータによって可能になるロジスティクス企業の新ビジネスモデルとして、天候状態、インフルエンザの流行と消費者のオンライン購入の相関関係分析などを挙げている。

データを分析することで、悪天候がオンラインでの購買量の増加につながることを明らかにしたり、配達される荷物の数量に及ぼす影響を把握したりすることが可能になる、とした。

■「Big Data in Logistics」のダウンロードURL
www.dhl.com/bigdata