ロジスティクスSBSホールディングスは3日、横浜市金沢区の「物流センター横浜金沢」で、物流ロボットの実演と大規模通販センターを同時に見学できる「LTラボ限定公開ツアー」を実施した。

▲物流センター横浜金沢
同社は2022年7月、「物流センター埼玉」に、「LT(Logistics Technology)ラボ」を開設。LTラボは同社グループが物流ロボットなどを検証する施設で、グループ各社の知見を横断的に集約し、ロボットソリューション導入の精度向上と早期安定運用を目的としてきた。同施設は最新機器へのラインアップ刷新も兼ねて横浜への移設を実施。25年8月にLT企画部による検証を開始。公開ツアーは今後も2-3か月に1回の開催を予定しており次回は10月末-11月頭にかけての実施予定となっている。これまで、アパレル、雑貨、食品、化粧品など、幅広いカテゴリーのメーカーや販売会社が見学に訪れている。
ツアーは単なる施設見学にとどまらず、SBSグループが組織として大切にするSCM視点や現場起点での物流改善に触れる機会ともなっている。国際物流や輸送、3PL、EC(電子商取引)、倉庫など幅広い分野での相談を受け付けており、マテハンを活用した倉庫運営の事例、拡大を見据えたセンター設計、さらには現状の物流課題解決に関する具体的な相談を行う企業も多いという。
今回のツアーでは、LT企画部の社員による解説の下、業界先端のマテハン機器が実際に稼働する様子が披露された。全4階建てとなる同施設は、1-3階がオフィス通販向けの大規模物流センターとなっており、AutoStoreをはじめ、各工程のスループットを最大化する設計思想に基づく最新マテハン設備を備えている。現場でのオペレーションや受注から発送までの流れとの兼ね合いで、自動搬送ロボットやデジタルピッキングなど複数の手法がどういった意図に沿って組み合わされているのかなどが、オペレーションの実作業を前にしながら解説された。

▲見学会の様子
ツアーの最後は同施設の4階に設営されたLTラボを見学。ラボには「PopPick」(ギークプラス)、「HaiPick System3」(HAI ROBOTICS)の実機が設置され、それぞれのオペレーションや動作の違い、ワーカーが行うハンドリングやワーカー向けに表示される画面情報など、最先端機器の詳細が公開された。

▲SBSホールディングスの曲渕章浩LT企画部長
ラボでの検証を指揮するSBSホールディングスLT企画部長の曲渕章浩氏は、「機種により保管効率やスループットなどが異なるが、それはあくまで特性の違いであり、どの機種が優れているかという単純な話ではない」と語る。「自社の物流の特性やオペレーションで重要視することを明確にし、それに合ったソリューションを見極めて選択することが重要。そのためにもLTラボのような、実機や実運用に触れられる機会を活用してほしい」と強調した。
■「より詳しい情報を知りたい」あるいは「続報を知りたい」場合、下の「もっと知りたい」ボタンを押してください。編集部にてボタンが押された数のみをカウントし、件数の多いものについてはさらに深掘り取材を実施したうえで、詳細記事の掲載を積極的に検討します。
※本記事の関連情報などをお持ちの場合、編集部直通の下記メールアドレスまでご一報いただければ幸いです。弊社では取材源の秘匿を徹底しています。
LOGISTICS TODAY編集部
メール:support@logi-today.com
LOGISTICS TODAYでは、メール会員向けに、朝刊(平日7時)・夕刊(16時)のニュースメールを配信しています。業界の最新動向に加え、物流に関わる方に役立つイベントや注目のサービス情報もお届けします。
ご登録は無料です。確かな情報を、日々の業務にぜひお役立てください。