調査・データ成田国際空港(NAA、千葉県成田市)は19日、国土交通省が公募した「2025年度自動物流道路の社会実装に向けた実証実験」に採択され、空港周辺で自動物流道路に関する実証を行うと発表した。建設中の新東名高速道路での実験に先立ち、既存施設や技術を活用し、導入に向けた技術的課題や運用条件の検証を進める。
自動物流道路は、道路空間に物流専用レーンを設け、クリーンエネルギーを電源とする無人搬送手段で貨物を輸送する仕組み。ドライバー不足や労働時間規制、カーボンニュートラル対応を背景に、効率化と省人化、環境負荷低減を同時に実現する新たなインフラとして位置付けられている。

(出所:成田国際空港)
成田空港では、24年に策定した「エアポートシティ構想」で、貨物施設を起点とした自動物流道路の整備を明記。24時間稼働による安定輸送や多様な輸送モードとのシームレス連携を通じ、国際物流ハブとしての機能強化を狙う。今回の実証では千葉県や関連メーカーも参画し、自動運転技術を活用した搬送機器の走行を検証する。
検証の詳細は今後確定するが、NAAは将来的に空港内外を結ぶ標準化された物流システムを構築し、成田発の持続可能な国際物流モデルの提示を目指す考えだ。
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