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世界のSCM市場、2030年に508億ドル規模

2025年10月7日 (火)

調査・データグローバルインフォメーション(川崎市麻生区)は3日、世界のサプライチェーン管理(SCM)市場の動向をまとめたインドの市場調査会社360iResearchのレポート「サプライチェーン管理市場:コンポーネント、展開モード、エンドユーザー別-2025-2030年の世界予測」の販売を開始した。同市場の規模は2024年の329億7000万ドルから年平均7.49%成長し、30年には508億6000万ドルにまで拡大するとしている。

レポートによると、米国のトランプ大統領による関税貿易政策は、サプライチェーン(SC)ネットワークに大きな圧力をかけている。これまでも保護主義的な措置は調達の意思決定に影響を及ぼしてきたが、今回の関税措置で、各企業は供給網全体でのコスト管理や調達戦略の見直しを迫られている。

SCMシステムについては、各業界が独自の提案を進めている。大手ソフトウエア会社は、人工知能や機械学習、予測分析をコア・プラットフォームに直接組み込むための研究開発に多額の投資を行っている。これらの機能強化によって、ユーザーはSCの混乱を予測し、在庫レベルを最適化し、意思決定を自動化できるようになる。一方、既存の物流サービス会社は、テクノロジー企業とパートナーシップを結び、オペレーションとデジタル・インテリジェンスを統合したSC管理サービスを開発している。

地域別にみると、南北アメリカ地域の企業は、強固なデジタルインフラと成熟した物流会社のネットワークの恩恵を受けている。企業は国境を越えた貿易協定や事業移転、アウトソーシングなどに取り組んでリードタイムの最適化を進めており、世界的な混乱によるリスクの低減を図っている。特に米国やカナダ、メキシコなどの主要市場では、高度な分析と自動化が統合され、北米ネットワーク全体の「見える化」と回復力の強化が進められている。

このほか、レポートでは世界各国の市場の現状や将来予測、米国の関税措置による詳しい分析などを解説している。

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