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ロジスティクスDHL（ドイツ）は15日、サハラ以南アフリカ（SSA）地域への3億ユーロ超の投資計画を発表した。SSAは世界貿易での戦略的重要性が高まっている地域であり、インフラ整備やサービス拡充を通じて長期的な成長基盤の強化を図る。投資は複数年にわたり実施され、DHLエクスプレス、DHLグローバルフォワーディング、DHLサプライチェーンの3事業に展開される。
アフリカでは地域統合の進展とともに貿易機会が拡大しており、アフリカ大陸自由貿易圏（AfCFTA）により域内取引の深化や新たな国際回廊の形成が進んでいる。同社のレポートによると、サハラ以南アフリカの25年上半期の貿易額（ドルベース）は前年同期比10％増で、世界全地域の中でトップクラスの伸びを記録。25年から29年の年平均成長率も4.3％と、南アジア・中央アジアに次ぐ世界第2位の見通しという。
（出所：DHL）
DHLエクスプレスでの投資では、ゲートウェイのアップグレードや航空輸送能力の増強、主要都市を結ぶ時間指定輸送網の拡充を進める。サハラ以南アフリカで専用航空ネットワークを保有する唯一のインテグレーターとして、エチオピアやナイジェリアなど成長市場を中心に、アフリカと欧州・アジア間の接続性を高める。
DHLグローバルフォワーディングはアフリカの貿易成長をけん引する主要な産業ソリューションの強化に投資を集中させる。エネルギーや産業プロジェクトでの能力拡大、世界的なエネルギー転換でのアフリカの役割支援、農産物・園芸品や生鮮物流向けのコールドチェーン強化、ライフサイエンス・ヘルスケア物流での専門性強化など、成長産業への投資を強化。既存の国際貨物ネットワークと通関ノウハウを生かし、アフリカと欧州・アジア・中東を結ぶ主要貿易ルートの拡張を図る。
DHLサプライチェーンは、南アフリカを中心にライフサイエンス、ヘルスケア分野に特化した3PLサービスの強化を進める。温度管理機能や迅速なフルフィルメント対応力を高め、拡大する需要に対応する。
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