調査・データJIG-SAW(ジグソー、東京都中央区)は17日、米国の飲料水配送事業者アドバンスドウォーターが、倉庫内の温度・湿度監視にAI(人工知能)搭載IoTダッシュボード「JIG-SAW NEQTO.ai」を導入したと発表した。同社へのヒアリングを通じて、中小規模の物流・配送事業者の間で「技術者不在によるIoT導入の停滞」が共通課題となっている実態が明らかになったという。
アドバンスドウォーターは複数倉庫で品質維持のための環境監視が求められていたが、従来型IoTは設定や統合作業、カスタム開発が必要で、専任エンジニアがいない同社では運用が進まなかった。調査では、IoT専門人材が社内にいない、カスタム開発費が高い、手動監視はばらつきが大きく品質管理が非効率──といった課題が、多くの事業者で共通していることが判明した。
NEQTO.aiはセンサー接続から可視化、アラート通知までをノーコードで自動化し、数分で監視を開始できる仕組みを持つ。アドバンスドウォーターでは、システムは数時間で稼働を開始し、ダッシュボード生成や異常通知が自動化された。CEOカーク・バーマン氏は「専門エンジニア不要で運用できた」と述べ、省力化と導入のしやすさを評価した。
JIG-SAWは、物流・製造・環境管理など業界横断で同様のニーズが高まっているとみており、NEQTO.aiを「技術者不在でも導入できるIoT基盤」として展開を拡大する考えだ。今回の調査結果は、倉庫DXが進む一方、現場では“導入の壁”が依然として大きいことを示している。
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