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横須賀市でレベル4自動運転バス実証、試乗会も

2025年12月17日 (水)

▲試乗会で使用する大型バス(出所:横須賀市)

ロジスティクス自動運転バスの実証実験を行っている神奈川県横須賀市と京浜急行バス(横浜市西区)、ソフトバンクは16日、来年1月から期間限定で自動運転バスの試乗会を行うと発表した。同日から受け付けを開始した。大型路線バスをレベル2(部分的な自動化)の自動運転で走行させ、2027年中のレベル4(特定条件下での完全自動運転)を目指す。

3者は「横須賀市路線バス自動運転導入プロジェクト」の実現に向けて、コンソーシアムを設立し、国土交通省の補助金を受けながら、プロジェクトに取り組んでいる。

今回のプロジェクトは、同市内にあるICT(情報通信技術)の研究開発拠点「横須賀リサーチパーク」(YRP)と京浜急行YRP野比駅を結ぶ3キロの既存バス路線で、今月1日から始まった。自動運転向けに改造した京浜急行バスの大型バス車両1台を使い、アクセルやブレーキ、ハンドルの操作を部分的に自動化して走行している。

▲実証の走行区間(クリックで拡大、出所:横須賀市)

3者は、特定の条件下で完全自動運転が可能なレベル4による運行の27年開始を計画しており、さらに28年度には、2台の自動運転車両が連なって走行する隊列走行技術を用いた路線バスの実用化を目指している。今回の実証実験では、レベル4運行に向けた技術面を検証するとともに、走行環境での課題を確認する。さらに将来的な隊列走行の導入に向けた周辺環境や走行時の課題についても洗い出す。

実証実験期間中の来年1月21日から2月1日までは、市民らに自動運転バスを体験してもらう試乗会も実施する。試乗会は1月26日、27日を除く毎日行われ、YRP野比駅発で1日4便運航する。1回の乗車定員は20人。参加希望者は「京急バス自動運転」公式LINEに友だち登録したうえで、ネットから申し込む。

3者は「これまでの自動運転の取り組みを通して得た知見やノウハウを活用し、持続可能な地域交通の実現を目指す」としている。複数の自動運転車両が専用道を隊列走行する「自動運転・隊列走行技術」は、ソフトバンクと西日本旅客鉄道(JR西日本)が開発、実用化を進めている。

▲記者会見の様子(出所:横須賀市)

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