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川崎汽船、船舶用バイオ燃料で自動車船試験航行

2021年12月2日 (木)

環境・CSR川崎汽船は2日、統合エネルギー企業の英bp(ビーピー)との間で船舶用バイオ燃料の供給契約を締結し、運航する自動車専用船「POLARIS HIGHWAY」(ポラリス・ハイウェイ)でこの燃料を用いた試験航行を実施したと発表した。

POLARIS HIGHWAYはオランダ・フラッシング港でbpから舶用バイオ燃料の供給を受け、舶用バイオ燃料を用いた試験航行を実施。バイオ燃料は環境負荷低減が可能な代替燃料で、船舶の既存のディーゼルエンジンの仕様を変えずに使用することができるのが特徴だ。従来の化石燃料と比べて、原料の栽培から最終的な燃料利用までのライフサイクルで8割から9割のCO2削減効果が期待できる。

今回の試験運航で使用したバイオ燃料は、食料や飼料と競合する原料の使用を避けたバイオマスなどの再生可能な有機資源を原料としている。

(出所:川崎汽船)

川崎汽船は環境に関わる長期指針「”K”LINE 環境ビジョン 2050~青い海を明日へつなぐ~」で、IMO(国際海事機関)の定める2030年目標である「CO2排出効率2008年比40%改善」を上回る「同50%改善」との目標を設定。さらには50年の目標として温室効果ガス排出ネットゼロに挑戦していくことを掲げる。川崎汽船は、そのアクションプランとして今後も環境負荷低減が可能な代替燃料導入に取り組み、目標達成に向け挑戦していく。