乾汽船、事業継続管理のISO22301認証を取得

環境・CSR乾汽船はこのほど、事業継続マネジメントシステムの国際規格「ISO22301」の認証を取得した。

今月14日付で第三者認証登録機関のビューローベリタスジャパンから取得したもので、同社は2008年8月にBCMS（事業継続マネジメントシステム）を 導入し、事業継続計画（BCP）の策定と維持・改善に取り組み、同年12月に英国規格「BS25999-2」を国内運輸業界で初めて取得。そして今回、BCMSの国際規格発行に伴い、ISO22301の認証取得に至った。

同社は01年に神戸から東京へと本社を移転したが、95年に阪神・淡路大震災に遭遇した経験から、危機管理対応の必要性を強く認識し、これまでシステムの 構築に取り組んできた。東日本大震災以降は、新たにシンガポールに拠点を設けて一極集中のリスクを分散させるなど、基盤強化に注力した。

ISO22301の認証対象となったのは、「自社管理船舶による国際海上輸送サービス」で、同社は「事業継続マネジメントシステムが、国際規格を満たすものとして認証された。これを機会に今後も事業継続性を意識した取り組みを強化し、顧客と社会からより信頼される質の高いサービスを提供していく」としてい る。