財務・人事三井倉庫が4日に発表した2013年4-12月期決算は、M&A効果で9.3%の増収(前年同期比)を確保したものの、トラック需給のひっ迫や新規受託に伴うコスト増が響き、営業利益が2.4%の減少となった。
主力の倉庫事業は荷役作業、一般貨物取扱運送などが堅調に推移したが、貨物をさばききれず一時的な費用が発生、減益となった。港湾運送事業はコンテナターミナル業務で取扱いが堅調に推移して増収増益。グローバルネットワーク事業は円安による影響、欧州の新規連結子会社の寄与、北米、北東アジア、東南アジアの取扱量増加などから増収増益となった。
国際輸送事業はアジア地域向けの取扱いが堅調に推移、航空事業も三井倉庫エクスプレスが寄与してそれぞれ増収増益となった。ロジスティクスシステム事業は新規業務の受託などで増収となったものの、新規受託に伴う初期費用の発生や景気回復に伴うトラック需給のひっ迫によるコスト増などから減益となった。
BPO事業は既存顧客からの受託業務が堅調に推移し、前期獲得した新規顧客の寄与もあって増収。将来に向けた体制整備の一環として、全国規模で保管場所の見直しを行い、コストが増加したことで減益となった。不動産事業は減収減益。
[三井倉庫]2014年3月期第3四半期連結決算(単位:百万円)
2014年3月期第3四半期 | 2013年3月期第3四半期 | 増減 | |
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売上高 | 120,810 | 110,578 | 9.3% |
営業利益 | 4,139 | 4,241 | -2.4% |
経常利益 | 2,978 | 3,425 | -13.0% |
当期純利益 | 3,947 | -621 | - |