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国交省・カンボジア運輸当局がプノンペンで共同セミナー

カンボジア・ベトナム内陸水運の連結性向上へ意見交換

2014年2月24日 (月)

イベント国土交通省は21日、カンボジア公共事業運輸省と共催で、同国首都プノンペンで「カンボジア・ベトナム内陸水運連結性向上セミナー」を開催したと発表した。

2015年のASEAN経済統合に向け、カンボジアやベトナムの経済発展、日本企業の海外展開を支援するため、プノンペン港と世界の基幹航路を持つベトナム・カイメップ港などをつなぐメコン水運の活用方策などについて意見交換を行った。

セミナーは19日、プノンペンの「ラッフルズ・ホテル・ル・ロワイヤル」で開催され、関係国の官民130人が参加。カンボジアのトラム・イブ・テック公共事業運輸相は「カンボジア、ベトナム間の内陸水運が両国の物流、経済にとって重要であること、ASEAN統合を控え、日本と両国が内陸水運振興を推進すべき時期だ」と述べた。

セミナーでは、日本側調査団の国際臨海開発研究センター(OCDI)が、ベトナムのカイメップ経由、シハヌーク経由の国際物流、今後の道路整備の進展後の重要性や、国境通過の手続き、時間、コストの削減が内陸水運の需要を左右することを、シミュレーションモデルを用いて説明した。

カンボジア側からは、プノンペン港湾公社、マースク(カンボジア)、カンボジアトラック協会、カンボジア海運代理公社などが港湾の運営、海運、トラック輸送、輸出入の現況について説明を行った。

発表後には、主要参加者によるパネルディスカッションが行われ、活発な意見交換が行われるとともに、国境通過の課題を解決するため、両国の関係者がメコン航路活性化委員会のもとにWGを設置するなど、より議論を促進すべきとの提言が行われた。