ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

メキシコの世界最大塩田と北米西岸結ぶ

日本郵船、塩輸送用新造船で15年の用船契約

2014年3月11日 (火)

ロジスティクス日本郵船は11日、子会社のNYKバルク・プロジェクト貨物輸送(東京都千代田区)が、塩輸送用の63型新造特殊ばら積み船で15年間の定期用船契約をバハ・バルクキャリア社(米国カリフォルニア州)と締結したと発表した。8月頃をメドに就航する。

新造船は完成後、メキシコから塩田事業を通じて生産された塩を北米西岸に輸送するシャトルサービスで、現行サービス船の老朽化に伴う代替船として投入される。

バハ・バルクキャリア社は、三菱商事とメキシコ政府が共同出資で設立。メキシコでは三菱商事とメキシコ政府がそれぞれ49%、51%を出資して世界最大の天日塩田「ゲレロネグロ塩田」を運営している。同塩田は年間800万トンを産出し、1957年から輸出を開始、73年に三菱商事が事業を買収した後、メキシコ政府が資本参加した。

大島造船所(長崎県西海市)で建造中の63型新造特殊ばら積み船は、60型ばら積み船をベースに全長を9メートル増やすことで載貨重量を増加、さらに揚げ港設備の仕様に合わせて移動式クレーン2基、ベルトコンベヤー、ブームコンベヤー、ホッパーなどの荷役装置を追加装備している。また、電子制御エンジンを搭載し、随所にわたって本船形状に改良を施した最新式のエコシップデザインになっている。