荷主三菱化学とパイオニアは19日、発光層塗布型有機EL照明モジュールの量産出荷を3月から開始したと発表した。
両社は、昨年9月から発光層塗布型有機EL照明モジュールのサンプル出荷を開始するとともに、同モジュールの量産技術の確立に取り組んできたが、量産ラインが完成したことを受けて3月から量産出荷を開始したもの。
出荷するモジュールは、外形寸法92.4ミリ角(発光部76ミリ角)の電球色(色温度2870K)タイプで、従来の発光層蒸着成膜タイプに比べて大幅に製造コストを低減した。
発光層塗布型有機EL照明モジュールは、パイオニア子会社のパイオニアOLEDライティングデバイス(山形県米沢市)が製造し、両社出資のMCパイオニアOLEDライティング(東京都新宿区)が販売を受け持つ。
三菱化学とパイオニアは、「面発光で薄型・軽量」な有機EL照明のメリットを活かした用途提案を積極化し、ビジネス拡大につなげる方針。