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R&I、商船三井、川崎汽船の格付引下げ方針

2011年5月17日 (火)

話題格付投資情報センター(R&I)は16日、商船三井と川崎汽船の格付を引き下げる方向で精査すると発表した。R&Iは商船三井の発行体格付を「AA-」から、川崎汽船の発行体格付を「A-」から引き下げる方針。

 

R&Iは海運大手3社の2012年3月期の経常利益が、大きく好転した2011年3月期に比べ、商船三井と日本郵船が半減、川崎汽船は90%強も減る見通しで、前期の収支改善を牽引したコンテナ船は、燃料油価格の上昇が採算を圧迫するうえ、足元で欧州航路の運賃市況が軟化傾向にある、などと指摘。

 

さらに、2社の今後の動向について「商船三井は格付水準に見合う財務基盤を早期に構築できる可能性が遠のいてきた。一方、川崎汽船はコンテナ船への収益依存度が相対的に高いだけに利益の落ち込みが大きく、財務基盤への影響が懸念される」とし、。今後、需給改善やコスト削減に向けた取り組み、財務運営方針などを精査し、新たな格付を公表するとした。