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2月の外食市場動向、ファーストフード除き売上増加

2015年3月26日 (木)

フード日本フードサービス協会は25日、2月の外食産業市場動向の調査結果を発表した。記録的な大雪となった前年に比べ、天候が比較的穏やかだったことから、客数はファーストフード以外の業態で前年を上回った。また、客単価が引き続き好調な業種業態が多く、外食全体の売上は3か月ぶりに前年を上回った。

一方、洋風ファーストフードでは1月に起きた食品への異物混入問題、米国港湾ストによるポテト輸入の支障から客数が落ち込み、外食全体の客数を引き下げた。ファーストフード業態全体の売上は5.7%減と前年を下回った。

特に洋風は、新商品が好調な店があった一方、異物混入問題とポテト不足があいまって16.2%の減収となった。和風も客数は厳しいが客単価は上昇、昨年の売上低下の反動もあって2.6%の増収を確保した。麺類は、新メニューが好調で客数が伸び、売上は9.4%増。持ち帰り米飯・回転寿司は、店舗数が減少したものの、売上は前年を上回った。このほかカレーとアイスクリームが好調に推移した。

ファミリーレストラン業態の売上は8.9%増と前年を上回った。中華は人手不足などで営業時間短縮に踏み切った店があり客数が減少したが、ほかの業種は比較的穏やかな天候で客数が伸びた。すべての業種で引き続き客単価が上昇し、売上はどの業種も前年を上回った。

パブ・居酒屋業態は、全体の店舗数が減少しているものの、昨年と比べて穏やかな天候から客数は13か月ぶりに前年を上回り、売上も12年4月以来34か月ぶりにわずかながら前年を上回った。

ディナーレストラン業態は店舗数、客数、客単価ともに堅調に推移し、一部の店では外国人客の増加も見られ、売上は10.1%増と好調。喫茶業態は季節限定のフェアメニューが客単価増に貢献、売上は5.7%増加した。