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日本郵船等4社、車両固縛用ベルトのリサイクル開始

2024年4月26日 (金)

ロジスティクス日本郵船は26日、同社と郵船商事、アズビル山武フレンドリー、加山興業の4社で、自動車専用船で使用されたラッシングベルトのリサイクル事業を開始したと発表した。使用済みのラッシングベルトはアズビル山武フレンドリーによって金属部品とベルトに分別され、その後、加山興業がプラスチック製のベルトをRPF燃料に加工する。この取り組みにより年間20万本の使用済みラッシングベルトが20トンのRPF燃料へと変換される見込みだ。

6日には、名古屋港で自動車専用船SAGITTARIUS LEADERから2万7000本の使用済みラッシングベルトが回収された。従来、使用期限が過ぎたラッシングベルトは産業廃棄物として処理されたり、中古品として販売されていたが、今後は環境に配慮した方法で再利用されることになる。

RPF燃料は、石炭と比較して33%の温室効果ガス排出量を削減できる。加山興業は製造過程で使用する電力をすべて再生可能エネルギーから調達し、さらに環境への負担を軽減している。

▲リサイクルスキーム図(クリックして拡大、出所:日本郵船)

さらに、リサイクルプロセスでは社会的包摂も重視されており、アズビル山武フレンドリーでは知的障害を持つ人々が、加山興業では外国人技能実習生がそれぞれの工程で活躍している。これらの取り組みにより、持続可能な社会だけでなく、多な人材が活躍できるインクルーシブな環境の創出に努めている。

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LOGISTICS TODAY編集部
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