ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

双日ロジ、第二東西回廊利用し一貫サービス

2011年7月13日 (水)

アパレル第二東西回廊「CBTサービス」ルート双日は13日、子会社の双日ロジスティクス(東京都港区)が、ベトナム、カンボジア、タイを結ぶ陸路輸送サービス「クロスボーダートランスポーテーションサービス」(CBTサービス)を開始したと発表した。これにより、インドシナ半島南部のホーチミン、プノンペン、バンコク間、東西850キロメートルを結ぶ「第2東西回廊」を利用した、確実で効率的な国際複合一貫輸送が可能となる。

 

双日ロジスティクスは、2005年からホーチミン-プノンペン-バンコク間の陸路輸送サービスの検証を重ねてきたが、同地域での陸路輸送環境が整ったため、正式にサービスを開始したもの。これまでは、ベトナム、カンボジア間の国境で貨物の積み替え作業を行う必要があったが、現地大手物流会社との提携により日系物流会社として唯一、積み替えなしで一貫輸送サービスの提供が可能となった。

 

これにより従来、東京からプノンペンまで海上輸送-陸路輸送により約15日間かかっていたところ、東京からホーチミンを経由してプノンペンに至るまでに約10日間とし、確実で効率的な物流サービスに加え、輸送日数の短縮・輸送コストの削減も可能となる。

 

現在、インドシナ地域は、年率6%前後の高い成長率を続けており、さらに、銅やレアメタルなど鉱物資源や木材などの森林資源に恵まれ資源の輸送ルートとして、生産拠点としてもアパレル産業の材料、製品や、自動車産業の原材料、部品をスムース・確実に輸送するニーズが高まっており、これらの地域を結ぶ物流ルートの整備は経済の発展に必要不可欠なインフラとなっている。

 

さらに、ベトナム・タイ・カンボジア・ミャンマー・ラオスの5か国と、その上流域で国境を接する中国雲南省を加えた拡大メコン経済圏は、約2億3000万人の人口を擁する巨大な経済圏で、資源や製造拠点としてだけでなく、将来の消費市場としても期待されている。

 

双日は今後、ベトナムで展開する卸事業や、東南アジアで最大の穀物専用港湾施設カイメップアグリ港、その後背地にある製粉会社インターフラワーベトナムなどを活用した原料輸入から加工、国内輸送・内陸国際輸送までを手掛けるサービスを展開していく。

 

また、双日と双日ロジスティクスは、インドシナ地域の経済の拡大に合わせ、ほかの回廊を活用した陸路輸送サービスについても今後サービスを拡大していく計画。