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「休憩場所」助言アプリが最優秀賞、FW主催コンテスト

2016年9月13日 (火)

イベントフレームワークスは13日、物流オープンデータを活用してアプリ開発や研究を行うコンテストの結果、神奈川県中小企業診断協会オープンデータプロジェクトチームによる「先輩!秘密の休憩場所を教えてください!」が最優秀賞を受賞したと発表した。

最優秀賞を獲得したアプリケーションは「先輩たち」のそれまでの運行を記録したビッグデータから、「その時、その場、その状況」で最適の休息場所を割り出し、アドバイスするもので、運行ルートの経験値の浅いドライバーが、休憩を必要とするときに適切な休憩場所を発見できずに休憩ができなかったり、休憩場所探しに時間を割かれたりすることを防止するのに役立つ。運行業務の効率化・安全性の確保にもつながるとして、高い評価を得た。

優秀賞には「物流管制センター-ドライバーに易しい長距離輸送の実現-」(ウイングアーク物流コンテストプロジェクトチームA)、「LogiZapMotionBoard-新しいレイバーマネジメントによる人材確保と業務効率化の提案-」(ウイングアーク物流コンテストプロジェクトチームB)、「『運転日報』『トラック運行チャート情報』の2次元・3次元可視化アニメーション」(荻野洋平氏)、「視覚障害者による倉庫内ピッキング作業の協調のための進化的ロジスティクス最適化」(谷口文太氏、宮永翔大郎氏、前川廣太郎氏、延原肇氏)――の4作品が入賞。

「Caribou」(石川大夢と乃村研究室の仲間達)、「予約ベースの物流プラットフォーム事業の立ち上げ」(明治大学専門職大学院グローバルビジネス研究科橋本雅隆氏、二見徹氏、山本緑氏、中三川利菜氏、左向貴代氏)の2作品は審査員特別賞、ウイングアーク1stがルクセンブルク経済省特別賞を受賞した。

審査員長の坂村健氏は「多くは時間も割いて労力を注ぎ、実際に動くシステムにまで作り込まれており、最優秀賞・優秀賞に選ばれた作品はレベルの高いものだと思う。特にビジネス部門に応募された『先輩!秘密の休憩場所を教えてください!』『物流管制センター-ドライバーに易しい長距離輸送の実現』『-LogiZapMotionBoard-新しいレイバーマネジメントによる人材確保と業務効率化の提案-』は、どれも物流現場の課題を理解した実用性の高い作品。その中で提案性やオープンデータの使い方の観点で、頭一つ抜きん出た『先輩!秘密の休憩場所を教えてください!』が最優秀賞に選ばれた」と講評した。