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JR貨物決算、鉄道ロジ事業で悲願の黒字化

2017年4月28日 (金)

ロジスティクス日本貨物鉄道(JR貨物)は4月28日、2017年3月期決算を発表した。主力の鉄道ロジスティクス事業で悲願の黒字化を達成した。

経営資源の効率的運用を進め、支社別利益管理を通じて積載率の向上、無駄な空コンテナ回送の削減、需要に応じた輸送力の調整など列車当り収支の改善を図った。「EH800」形式機関車の一斉投入に伴う減価償却費の増加といった増加要因があったものの、燃料費列車運行のオペレーションコスト削減に取り組み経費圧縮に努めた。

また、1月には空コンテナを利用して共同輸送を行いモーダルシフトの流れを推し進めたほか、3月には引越貨物に加え年度末の旺盛な輸送需要が見込まれ、従来の繁忙期にも増してトラックドライバー不足となることを想定し、臨時列車の運転や曜日運休を解除するなどで顧客ニーズに対応した。

これらにより、鉄道ロジスティクス事業の売上高は0.7%増、営業利益は前年の24億円赤字から39億円改善となる15億円の黒字へと転換した。「中期経営計画2016」の最終年度として、計画最大の目的である鉄道事業の黒字化を達成したことになる。