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6月の運輸・倉庫景況感1.1ポイント悪化、TDB調べ

2017年7月5日 (水)

調査・データ帝国データバンクが5日発表した6月の景気動向調査結果によると、運輸・倉庫業の景況感(景気DI)は前月から1.1ポイント悪化し45.7となった。

6月の景況感は「企業間に格差はあるものの、稼働率は安定的に推移している」(普通倉庫)、「取引先から料金アップで受注できている」(運輸に付帯するサービス)との声が聞かれた一方で「そろそろ夏の繁忙期が近づき貨物量が増加すると思われるが、未だその兆候は出ていない」(一般貨物自動車運送)、「深刻な人手不足が続いている」(一般貨物自動車運送)、「非常に荷物の動きが悪く、同業者の意見を聞いても運ぶ荷物がなくトラックが遊んでいる状態」(一般貨物自動車運送)、「季節的要因として貨物の量が減っている」(一般貨物自動車運送)などの声もあった。

先行きについては、「軽油が現状の単価水準でいけば、9月頃には昨年からの差額がほぼ消えて、業績(利益率・額)は好転すると予想する」(一般貨物自動車運送)、「新しい取引先が多くなっており、新規事業拡大のメドが立ってきた」(普通倉庫)、「関東圏を主とした計画と、地方の港湾土木系が活性化する計画が多い」(沿岸貨物海運)、「工事物件の予定が徐々に出はじめているうえ、五輪需要が目前に迫ってきている」と期待感を示す声があった一方で、「労働力の確保が進まない」(一般貨物自動車運送)、「人件費の上昇に見合った適正料金の収受は難しい」(一般貨物自動車運送)との声もあった。