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ヤマトHD、物流金融サービス強化へ子会社の社名変更

2012年7月24日 (火)

話題ヤマトホールディングスは24日、同社傘下のファインクレジット(東京都豊島区)が「ヤマトクレジットファイナンス」(YCF)へ社名を変更し、8月1日から新社名で営業を開始すると発表した。

 

今後は主力の「クレジット事業」に加え、「クロネコあんしん決済サービス」の販売に注力し、BtoB通販市場などの「小口BtoB間商取引市場」の拡大を目指す。

 

ファインクレジットは2005年4月にヤマト運輸の連結子会社となり、クレジット事業を主力としながら、物流金融事業の開発にも取り組んできた。社名変更により、ヤマトグループの物流金融サービス提供会社としての位置付けを明確にするとともに、グループ連携を強化し、今後は物流金融事業を柱に事業の拡大を目指す。

 

具体的には「販路拡大に費やす営業体力がない」「商圏拡大のリスクが取れない」などの経営課題を抱える売り手企業の顧客や、「仕入先を拡大したい」「少量多品種で仕入れたい」「掛け取引を行ったいが、信用力がない」といった経営課題を抱えている買い手企業の顧客に対し、ワンストップで販促、受注、在庫管理、配送、与信、代金決済を組み合わせたソリューションを提供する。

 

物流金融事業の核となる「クロネコあんしん決済サービス」は、YCFが宅急便による商品配送と連動した信用供与を行う、銀行とは異なる「買い手の支払を保証する」独自のアプローチで、売り手企業の売掛金未回収リスクを補完する。

 

また、売り手企業の新規・休眠顧客を開拓するため、ダイレクトマーケティング支援、受発注業務、在庫管理、ピッキングなどのロジスティック業務、商品配送、決済サービスなどを提供することで、ほかの金融機関や決済代行会社にはない物流金融ソリューションを提供するとしている。