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カネカ、コスト増でスチレンモノマーを値上げ

2014年1月22日 (水)

荷主カネカは21日、原料コストの高騰を受け、発泡ポリスチレン樹脂(同社製品名カネパール)の販売価格を2月1日から引き上げると発表した。

具体的には、現行価格に対してキロ当たり汎用品で30円、特殊品は40円の値上げとし、2月1日出荷分から適用する。

円安の進行、ナフサの国産価格上昇の影響により、主原料のスチレンモノマー(SM)の価格が上昇。発泡ガスやほかの副原料、ユーティリティーコストも上昇し、収益圧迫要因となっている。

また、ベンゼン含有量が少ない「シェールガス」の利用が増える見込みで、SMの主原料となっているベンゼンの生産が減少することで、SM価格の高値推移、円安のさらなる進行、ナフサ価格のさらなる上昇が予想されていることから、「自助努力だけでは限界に達しており、事業存続のためには、需要家への価格転嫁も避けられない状態」と判断した。