拠点・施設リコーは18日、神奈川県厚木市の厚木事業所内に、インクジェットヘッドの生産を担う新棟を建設すると発表した。2026年11月に着工し、28年度上期の完成を予定する。新棟は4階建て、延床面積3万9000平方メートルで、将来的にインクジェットヘッドの生産能力を現在の2倍以上まで引き上げられる体制を整える。

▲リコー厚木事業所新棟(出所:リコー)
新棟では、これまで事業所内の複数棟に分散していた生産機能を集約。多品種に対応できる自動化ラインやロボットを導入するほか、生産設備、品質、物流に関する情報をデジタルで連携し、自動搬送も活用する。工場内のモノと情報の流れを最適化し、需要変動への対応力や供給安定性、リードタイム短縮を図る。
また、熟練技能者が持つ加工や品質管理のノウハウをデータ化し、AI(人工知能)を用いて生産条件や品質判断に反映する。インクジェットヘッドはミクロン単位の加工精度が求められるため、技能継承と自動化を組み合わせながら品質の再現性を高める。
産業印刷では多品種・小ロット、短納期化が進み、電子回路や電池、車体塗装など機能印刷への用途拡大も見込まれている。リコーは新棟を中核拠点として、生産能力の拡張に加え、工場内物流や生産工程のデジタル化を進める。
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