ロジスティクスHacobu(ハコブ、東京都港区)は30日、発荷主や着荷主、運送会社など企業ごとに異なる物流システムやデータを人工知能(AI)が横断的に理解するための物流AI基盤「Hacobu X」(ハコブ・エックス)を発表した。企業間で異なるデータの意味や関係性をAIが理解できる共通基盤を整え、企業固有の輸配送システム開発に活用するほか、共同輸配送などへの展開も検討する。
中核となるのは、物流業務の意味やデータ同士の関係を定義する「オントロジー」と呼ばれる技術。同じ車両でも企業によって「大型車・小型車」「10トン車・2トン車」など管理方法が異なるケースがあり、Hacobu Xでは、こうした違いを残したまま、それぞれの情報が何を意味し、どう関連するかをAIが認識できる仕組みを構築する。
第1段階では、同社のシステムインテグレーション部門がHacobu Xを活用し、企業ごとに異なる業務に対応した輸配送システムを開発する。既存のクラウド物流管理ソリューション「MOVO」への機能追加にも利用するほか、複数企業による共同輸配送では、各社で形式が異なる出荷データを整理し、積み合わせ候補を導く仕組みを検討する。
同社のMOVOは8月末時点で1100社超、4万7000か所超の事業所で利用されており、Hacobu Xには、こうした物流現場で蓄積してきた業務知見を反映する。
今後はMOVOシリーズや個別開発したシステム、顧客の基幹システムをHacobu Xで連携させる構想だ。将来的にはAIが計画から配車、請求までの業務の流れを理解し、人による確認を挟みながら処理を進める仕組みや、企業をまたいでAI同士が連携する物流基盤への拡張を目指す。
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