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佐川急便、不在配送の解消へAI・電力使用データ活用

2019年11月1日 (金)

ロジスティクス佐川急便、日本データサイエンス研究所(JDSC、東京都文京区)、東京大学大学院(東大)越塚登研究室・田中謙司研究室は10月31日、「AIと電力データを用いた不在配送問題の解消」に関して、3者で共同研究開発することに合意し、2020年内に同研究に基づく「不在配送回避システム」の実証実験を行う、と発表した。

JDSCは、AIを用いた電力使用データの解析とその活用技術を保有しており、東大越塚研究室、田中研究室との連携のもと、スマートメータから得られる電力使用データを用いて、AIが配送ルートを示すシステムを開発。2018年9-10月に東京大学内で行った配送試験では、不在配送を9割減少させることに成功している。

19年9月には、このシステムを用いて、佐川急便の持つ配送実績データでシミュレーションした結果、不在配送の削減と総配送時間の短縮など、一定の効果が認められたことため、今回の3者共同研究開発に至った。

今後は3者共同で「AI及び電力データを用いた不在配送回避システム」のプロトタイプを開発するため、検討を進めていくという。