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倉庫管理を「OS化」、現場データとAIを統合

2026年10月1日 (木)

サービス・商品MonoLu(モノル、東京都文京区)は9月30日、物流倉庫向けの新サービス「Warehouse OS」(ウェアハウスオーエス)の開発に着手したと発表した。WMS(倉庫管理システム)などに分散するデータと、作業員の動きなど現場から取得するデータを共通基盤に集約し、AI(人工知能)や数理最適化を活用して倉庫業務の改善を支援する。

Warehouse OSは、WMSをはじめ、勤怠管理や収支管理、Excel(エクセル)など倉庫で使用する既存システムと連携し、作業実績や在庫、収支、勤怠などのデータを一元化する。既存システムでは記録されていない作業員の動きや手待ち時間、現場映像、作業報告、トラブル履歴などは、ウェアラブルデバイスやカメラ、センサーを使って取得する。

集めたデータを基に、AIや数理最適化を使ったソリューションが課題の発見から改善策の提案、現場への指示、施策実施後の効果検証までを支援する。システム操作や帳票作成、荷主対応の下書きといった周辺業務にもAIを活用し、センター長や管理者が改善に向き合う時間の確保につなげる。

開発の背景には、倉庫現場で扱う商材の少量多品種化や条件の細分化、繁閑の波動への対応に加え、人手不足や人件費、資材費、燃料費の上昇がある。同社は、作業や在庫、収支などのデータが複数のシステムに分散する一方、改善に必要な現場データが十分に記録されていないことも課題に挙げる。課題ごとに個別システムを導入することで、現場の運用が複雑になるケースもあるという。

Warehouse OSでは、課題ごとにシステムを増やすのではなく、1つのプラットフォーム上でさまざまな課題に対応する。センター長が稼働状況や対応すべき課題、AIによる改善提案を確認し、現場への指示から運営改善までを同一基盤上で判断、実行できる環境を目指す。

将来的には荷主別、作業別の原価を把握し、料金設計やサービス水準の提案にもデータを活用する。在庫や物流データを需要予測や施策の効果測定に生かすことも想定する。同社は、これまで展開してきた倉庫収支の可視化や請求業務効率化などの知見を統合し、開発を進める。

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