サービス・商品AI(人工知能)ロボティクス開発を手がけるTRUST SMITHグループのSMITH&FACTORY(スミス・アンド・ファクトリー、東京都文京区)は29日、モノの位置を常に把握するロケーション管理システムの提供を開始したと発表した。
AGV(自律搬送ロボット)の導入を検討する企業をはじめとする、工場管理・倉庫管理に悩む現場における労働力不足の解消と人件費削減に貢献する技術として注目を集めそうだ。
工場や倉庫内では、常に製品や原料などのモノの位置が流動的に変化する。こうした現場では、運搬する作業者の勘でモノの位置を把握しているケースが多く、AGVや無人フォークリフトなどを現場に導入する際の課題になっている。
SMITH&FACTORYがこのほど開発したシステムは、センサーがAGVの位置を常に捕捉し、モノの位置の最新データを管理システム上に表示する。そのため、搬送担当者がピックアップする際に迷う時間を限りなくゼロにすることができる。
この技術を用いて位置データをリアルタイムで管理することで蓄積したデータを用いて、各工場や倉庫における配置場所を最適化することができるのも特徴だ。見えない非効率な作業を可視化し、業務の効率化につなげられる。
SMITH&FACTORYは、今回のシステム開発を契機として、特定の空間内において最適に荷物を配置するアルゴリズムの開発を目指す。