M&A豊田通商は5日、インドネシアでバイオメタンの製造・販売事業に参入すると発表した。同国でバイオメタン事業を展開するKIS・バイオフューエルズ・インドネシア(KBI)と合弁会社「KIS Toyota Tsusho Biomethane Indonesia」(KTBI)を9月に設立し、2027年中の商業運転開始を目指す。
KTBIはまず、南スマトラ州のパーム油搾油工場から排出される廃水「POME」由来のバイオガスを高純度のバイオメタンに精製する。製造したバイオメタンを輸送し、インドネシア国営ガス公社ペルサハーン・ガス・ネガラ(PGN)のパイプライン網を通じて、西ジャワ州の製造業などに供給する。年間販売量は15万MMBTUを計画する。

(出所:豊田通商)
スマトラ島のパーム油製造拠点で生産したバイオメタンを、製造業が集積するジャワ島の需要家へ供給する仕組みで、豊田通商によると同国初の事例となる。既存のガス利用設備やパイプラインを活用するため、需要家側は大規模な設備更新を抑えながら燃料転換を進められるとしている。
合弁会社への出資比率はKBIが51%、豊田通商インドネシアが49%。KBIを傘下に持つKISグループは、20か国以上で90件を超えるバイオガス関連プロジェクトを手がけている。
インドネシアでは天然ガスの国内生産が減少傾向にある一方、需要が増加しており、代替エネルギーの確保が課題となっている。豊田通商は今回の事業を足掛かりに、同国内でバイオメタンの製造・輸送・販売網を広げる方針だ。
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