イベント日本物流団体連合会(物流連)は6日、2026年度第1回経営効率化委員会を9月28日に全日通霞が関ビル(東京都千代田区)で開催したと発表した。フィジカルAIを活用した物流・製造現場の自動化をテーマに講演会を開いたほか、26年度下期の活動計画を承認した。
講演会では、Mujin Japanが第1回日本物流大賞「先進技術活用賞」の受賞案件「工場物流改革への挑戦」を紹介。人間のように周囲の状況を認識し、最適な動作を判断して実行する知能ロボットの仕組みや、物流・製造現場へのフィジカルAIの活用について説明した。

▲経営効率化委員会風景(出所:日本物流団体連合会)
Mujin Japanは、異なるメーカーのロボットやAGV(無人搬送車)、自動倉庫などを「MujinOS」や「Mujinコントローラ」で統合制御し、現場全体の自動化と最適化を図っている。周辺環境の認識にはAI(人工知能)を活用する一方、ロボットの動作や搬送ルートの決定には数理モデルを用い、安全性や確実性を確保する技術も説明した。
受賞案件では、三五がAGV、ロボット、自動倉庫を組み合わせ、トラック便数や荷待ち時間、物流コストを大幅に削減した事例を紹介した。自動化を進める際には、設備を個別に導入するだけでなく、事業目標から逆算して構想を設計し、WES(倉庫運用管理システム)などを活用して設備やシステムを連携させ、物流工程全体を見据えた仕組みを構築する重要性を示した。
委員会では上期の活動として、AIの利活用に関する意識調査の分析結果や先進技術活用推進情報交換会の実施状況を報告した。下期は同情報交換会と施設見学会を実施するほか、「トラック輸送における取引環境・労働時間改善中央協議会」や「官民物流標準化懇談会」などに参画する計画を承認した。物流業界の労働力不足への対応と生産性向上に向けた取り組みを進める。
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