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オートメーション比率下げ、投資コスト抑制

ボルボ・カー、スウェーデン主力工場に新車体工場開設

2014年4月30日 (水)

拠点・施設ボルボ・カー、スウェーデン主力工場に新車体工場開設ボルボ・カー・ジャパンは28日、ボルボ・カーがスウェーデン・イェーテボリの主力工場「トースランダ工場」で24日に2万4000平方メートルの新たな生産施設を開設した、と発表した。年間販売台数80万台の目標達成に向け、同工場の年産能力を20万台から30万台へと引き上げたもの。

新車体工場はことし後半に生産を開始し、欧州で来年第1四半期に発売する新型SUV「XC90」を生産する。

工場の新設は、ボルボが取り組む110億米ドル規模の投資を伴う変革の一環で、投資額のおよそ半分は新たな車台構造と「ドライブ・イー」エンジンシリーズの開発に費す。

新工場には300台のロボットを導入するが、生産ラインのオートメーション比率を下げ、「ロボットと有能な従業員が並行して働く形態」を増やす。ロボットの台数を減らすことで、投資コストの抑制とフロアスペースの有効利用を両立する。

トースランダの他工場のように15人以上の大人数のチームとロボットを組ませるのではなく、5-8人の比較的少人数チームで作業を行う。これにより、チームのメンバー全員がより密接に協力して働き、メンバー誰もが故障の原因追求や是正や保守をできるようにする。

同社はこの取り組みについて「よりフレキシブルな生産プロセスになり、ラインの停止時間を短縮し、効率や生産台数を上げることができる」と説明。新規に80人の「有能な従業員」を雇用するとしている。