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自動運航レベル4の内航コンテナ船が商用化

2026年1月30日 (金)

ロジスティクス日本財団は1月30日、無人運航船プロジェクト「MEGURI2040」に参画する新造定期内航コンテナ船「げんぶ」が、自動運転レベル4相当での商用運航を開始したと発表した。定期貨物航路で一般貨物を積載した完全自動運航による常用運航は世界初とされ、内航海運の人手不足対策と輸送の安定化に向けた実装段階に入った。

(出所:日本財団)

げんぶは全長134メートル、積載能力700TEUの内航コンテナ船で、神戸から大阪、名古屋、清水、横浜を経て東京を結ぶ定期航路に投入される。建造段階から無人運航を前提に設計され、自律航行システムに加え、機関部の遠隔監視、自動離着桟機能などを搭載する。実証を経て、日本海事協会(ClassNK)の自動運航船認証「MASS」を取得し、国土交通省の船舶検査にも合格した。

同プロジェクトは2020年に始動し、船員不足の深刻化やヒューマンエラー削減を背景に、無人運航技術の社会実装を目指してきた。第1段階では東京湾など輻輳海域での実証や、苫小牧-大洗間750キロの長距離無人航行を成功させている。現在進行中の第2段階では、コンテナ船や旅客船、RORO船を対象に商用運航を視野に入れた展開を進めている。

今回のげんぶは商用化船4隻のうち2隻目で、25年12月には旅客船「おりんぴあどりーむせと」が先行して自動運航による定期運航を開始している。今後は収集される運航データを基に、安全基準や保険制度などのルール整備にも反映させていく方針だ。

内航海運は国内貨物輸送の4割を担う重要インフラである一方、船員の高齢化と担い手不足が構造課題となっている。無人運航技術の導入は、省人化だけでなく運航の平準化や事故低減にもつながる可能性がある。日本財団は2040年までに内航船の50%を無人運航化する目標を掲げており、今回の商用化は海上物流の自動化が実証から実装へ移行した象徴的な事例となった。

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