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14年3月期決算

川崎近海、内航部門好調で営業利益13.3%増

2014年4月30日 (水)

財務・人事川崎近海汽船が4月30日に発表した前3月期決算は、売上高が7.5%増(前期比)、営業利益が13.3%増と大幅に増加した一方、近海船の高コスト船を売却したことなどにより、12億2900万円の特別損失を計上、最終利益が50.5%の減益となった。

近海部門は、国内鉄鋼・セメントメーカーの堅調な生産活動を背景に石炭、スラグ、石膏、セメントなどのバルク輸送が増加。電力会社向けのインドネシア炭の輸送量が増え、遠洋の新規輸送も受託が決まった。

木材輸送では、国内需要が高水準にある合板用チップが堅調に推移、マレーシア積み日本向け合板輸送もシェアを拡大したが、国産品へのシフトで一時的に荷動きが落ち込み、輸送量は横ばいで推移した。鋼材・雑貨輸送は、鋼材メーカーの航路再編でタイ、インドネシア向けの輸送量が増加したものの、香港・海峡地向けの輸送量が大きく減少し、全体の輸送量は減少。

部門業績は売上高は163億7100万円(8.5%増)、営業損失12億6600万円(前の期は10億4800万円の損失)となった。

内航部門は不定期船、定期船、フェリーがいずれも堅調に推移。部門業績は売上高292億2400万円(7.1%増)、営業利益32億4800万円(16.9%増)となった。

今期は売上高475億円(前期比4.1%増)、営業利益21億円(5.2%増)、最終利益13億円(2.4倍増)を見込む。為替レートは105円、国内燃料油価格7万9000円を想定する。

[川崎近海汽船]2014年3月期連結決算(単位:百万円)

 2014年3月期2013年3月期増減
売上高45,63342,4627.6%
営業利益1,9951,76113.3%
経常利益1,9911,64621.0%
当期純利益5301,072-50.5%