財務・人事飯野海運が4月30日に発表した前3月期決算は、売上高が12.4%増加したことに伴い、営業利益が40.3%増、最終利益は4.2倍増と大きく改善した。
新興国需要の鈍化で市況の低迷が続き、事業環境が大きく改善することはなかったが、既存契約の有利更改、効率配船、減速航行による燃料費削減に努めた。また、不動産業で飯野ビルディングなどの所有ビル群が順調に稼働し、安定した収益を確保した。
今期は売上高960億円、営業利益69億円とほぼ前期並みを予想。最終利益は17.9%増の58億円を見込む。為替レートは1ドル100円、燃料油価格(シンガポール港)は1メトリックトンあたり570ドルを想定する。
[飯野海運]2014年3月期連結決算(単位:百万円)
2014年3月期 | 2013年3月期 | 増減 | |
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売上高 | 96,701 | 86,021 | 12.4% |
営業利益 | 6,846 | 4,879 | 40.3% |
経常利益 | 5,953 | 2,259 | 163.5% |
当期純利益 | 4,920 | 1,166 | 321.9% |