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菱食、三菱商事グループ4社の統合計画を決定

2011年2月21日 (月)

産業・一般菱食は18日、三菱商事、明治屋商事、サンエス、フードサービスネットワーク(FSN)と経営統合の条件、方法について合意し、統合に向けた覚書を交わした。

 

5社は段階的な経営統合を進めることにしているが、統合後の事業を機動的・効率的に行えるよう、リョーショクグループでも事業基盤の整備・確立が不可欠と判断し、菱食と酒類事業の中核企業であるリョーショクリカーが7月1日付で合併する。また、菓子事業を担うリョーカジャパンは2012年4月1日付で菱食、明治屋商事、サンエス、FSN4社の統合会社と合併することも決めた。

 

統合会社は常温加工食品・酒類・菓子・冷凍食品・チルド食品・ペットフードの全温度帯、全カテゴリーで業界トップレベルの取引規模となるが、4社それぞれの長所、優れた機能を集結し、「あらゆるチャネルへの全国供給基盤」を確立することで、取引先に提供するサービス・機能レベルの向上を図る。

 

また、流通の最適化に寄与するため、物流拠点などの運用面での向上、基幹情報システムの統一化、業務プロセス効率化などを進め、ローコスト・オペレーションの実現を推進するとともに、マーケティングなどのソフト面のサービス創出に取り組み、取引先との関係強化につなげる。

 

さらに、三菱商事グループ各社との連携を図り、中国・アジアを中心とする海外戦略実行の早期実現を目指す。統合会社が持つSCM支援機能をフル活用し、取引先の海外進出・展開を支援する。

 

経営統合は7月1日に菱食がリョーショクリカーを合併するとともに、明治屋商事、サンエス、FSNと株式交換を行う。これにより、旧菱食を存続会社とする統合会社の下に、事業会社がぶら下がる連結グループを形成する。

 

その後、事業領域として重なりが大きい常温加工食品・酒類事業のシナジー効果を早期に実現するために、統合会社と明治屋商事が10月1日付で合併。12年4月1日には、最終的な統合形態として、統合会社とサンエス、FSNが合併し、リョーカジャパンが合流する。