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期間中に150億円投資

日新、新中計策定、関東・九州で施設再構築

2014年5月8日 (木)

ロジスティクス日新は8日、2017年度まで3か年の中期経営計画を策定した。「グローバル・ロジスティクス・サービス・プロバイダー」への成長・発展を掲げ、自動車産業を軸に海外事業の収益拡大を図り、最終年度に売上高2130億円(14年3月期比10%増)、営業利益54億円(34%増)、最終利益36億円(37%増)を目指す。

11年4月から14年3月までの前中期計画では、中国やアジア、メキシコといった成長・新興国にリソースを重点的に投入し、海外現地法人の売上高が260億円から460億円へと1.8倍拡大した。

フォワーディング事業の強化を図りつつ、インドのチェンナイとバンガロール、メキシコのメキシコシティ、グアダラハラに拠点を開設したほか、タイ-マレーシア間でトラック輸送体制を拡充。

また、中国では深センに現地法人「深圳日新」を設立し、日新中外運、上海高信の出資持分を増やした。

東南アジアでは、タイで低温輸送に特化した現地法人「BCC社」を設立、低温輸送サービスを開始した。マレーシアでは、マラッカに自動車産業向け新倉庫を開設。シンガポールではチュアスに新倉庫を開設した。

ラオスでは、現地法人「ラオス日新」を設立し、メコンランドブリッジ輸送サービスを開始。さらに、インド日新の出資持分を増やし、トラックを増車して300台体制とした。メキシコ中部地区のセラヤ、シラオでは、自動車産業向け新倉庫を開設した。

このほか、海上危険品混載サービス・ISOタンクコンテナ輸送サービス、アジア向け海上冷凍混載サービスを開始し、管理面ではグループ標準の業務・会計システムの導入を拡大、CMS(キャッシュマネジメントシステム)をグループ会社へ拡大した。

新中計では、関東・九州地区で施設の再構築を行い、効率的組織への再編、メキシコ中西部、米国中西部で自動車関連物流の基盤強化、食品物流で東南アジア・中国向けの増大に注力。アジアでは自動車関連物流の拡大策として、SCM対応倉庫、クロスボーダー輸送の拡充に取り組む。

大メコン圏・マレー半島をカバーする広域物流網の整備、ラオス、ミャンマー、カンボジアでの事業展開、中国でアライアンス先との連携強化によるフォワーディング事業の基盤整備などを行う。

計画期間中の新規設備投融資額は、国際物流強化、国内施設の拡充を中心に150億円を計画している。