財務・人事乾汽船が12日に発表した前3月期決算は、売上高が31.5%増えたものの、営業損失12億300万円(前の期は18億3000万円の損失)を計上。老齢船の売却と保有株式の売却により、最終損益は3期ぶりの黒字を確保したが、営業損益は12年3月期から3期連続の赤字となっている。
営業損失幅が6億円程度縮小したとはいえ、財務状況の改善には遠く、同社は12日、ルーツを同じくするイヌイ倉庫との合併方針を決議。イヌイ倉庫を存続会社とする吸収合併で、イヌイ倉庫による救済色が濃い再編となる。
[乾汽船]2014年3月期連結決算(単位:百万円)
2014年3月期 | 2013年3月期 | 増減 | |
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売上高 | 16,486 | 12,537 | 31.5% |
営業利益 | -1,203 | -1,830 | - |
経常利益 | -1,238 | -1,108 | - |
当期純利益 | 380 | -3,737 | - |