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大栄環境子会社、廃プラのリサイクル実証に参加

2025年11月6日 (木)

環境・CSR廃棄物処理など環境事業を手がける大栄環境(神戸市東灘区)は5日、三菱総合研究所(東京都千代田区)が実施する再生プラスチックの大規模供給体制の確立に向けた実証事業に、子会社の資源循環システムズ(北九州市八幡東区)が参加すると発表した。同事業はことし7月、経済産業省の「資源自律経済確立産官学連携加速化事業費(広域自治体における資源循環システムの構築に向けた実証事業)」の委託先として採択された。

同事業では、再生プラスチックの一層の普及を目指し、再生材の回収から再資源化までのスキームを、大都市圏、地方都市、中小地域といった地域特性に応じて構築し、各地域の関係事業者とともに実証実験を行う。これによって、プラスチックをはじめとする資源循環システムの構築を目指す。

大都市圏で行われる実証には、多くの企業が参加するが、海洋プラスチックごみ問題の解決を目指す業界団体クリーン・オーシャン・マテリアル・アライアンス(CLOMA)も参加する。CLOMAはプラスチックメーカーやプラスチック容器などを利用する企業などが設立した団体で、会員の資源循環システムズも、「プラスチック容器包装ワーキンググループ」の中核メンバーとして加わった。

実証では、協力企業から回収した廃プラスチックをケミカルリサイクルによって油化し、プラスチックの原料となる化学品を製造する。「プラスチック容器包装ワーキンググループ」では、リサイクルされた原料を使った再生プラスチックによる容器包装の製造に取り組む。これによって、大量のプラスチックが廃棄される大都市圏で効率的な回収、再資源化が可能となるモデルの構築を目指す。

このほか、地方都市の実証では、岡山県と茨城県の自治体が、家庭から出る廃プラスチックの集約と大規模選別施設での高度な選別を実施し、高品質再生材の製造と効率的な循環モデルについて検証する。

中小地域では、鹿児島県薩摩川内市などで住民参加による分別排出を基本にした広域的な回収を実施。地域コミュニティーを生かした協働型循環モデルの検証を行う。

実証事業は来年2月まで実施される予定で、検証結果は三菱総合研究所が成果報告書として取りまとめる。来年度以降、実証事業の結果を基に循環型ビジネスモデルの社会実装と全国展開を目指すとしている。

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