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日通、物流環境大賞で2部門受賞

2014年6月12日 (木)

認証・表彰日通、物流環境大賞で2部門受賞日本通運は12日、日本物流団体連合会主催のの第15回物流環境大賞で、「使い捨てから再生へ-航空貨物コンテナ作業用ボールデッキステージの部品の再利用による資源の有効活用-」が物流環境特別賞を受賞したと発表した。また、同社グループの日通商事と共同開発した「40フィートウイング型国際海上コンテナによる物流効率化と環境にやさしい輸送システムの提案」でも物流環境特別賞を受賞した。

航空貨物コンテナ作業用ボールデッキステージの部品を再利用する取り組みは、同社羽田空港支店国内貨物中継課で再生可能なボールをメーカーと共同開発し、2年に1度のメンテナンスを行うことで長期間利用し続けることができるようにし、資源の有効活用とコスト削減、廃棄物の減少を実現したもの。

日通、物流環境大賞で2部門受賞羽田空港支店国内貨物中継課では、フォークリフトを使わずに人力でコンテナを動かすようにするため、ボールデッキステージを導入しているが、ボールデッキステージには1万3000個のボールが使用されており、劣化のため年間1200個を廃棄し、新品と交換しなければならないことが課題となっていた。

また、40フィートウイング型国際海上コンテナの活用事例は、このコンテナを活用することで、国際コンテナ輸送の効率化につなげ、国内海上輸送への活用が可能となった場合にはモーダルシフトの発展も期待できるものとして評価された。

日通、物流環境大賞で2部門受賞トラック輸送ではウイングボディを利用したサイド荷役が普及しているが、国際海上輸送は海上コンテナの構造上、妻側荷役をせざるを得ず、荷役効率や梱包面で運用上の課題があった。

そこで日通商事は、サイド荷役が可能なウイング型国際海上コンテナを日通と共同で開発。ISOなどの国際基準に準拠し、通常の海上コンテナと同様の運用が可能なほか、特別な外部電源を必要とせず、市販のハンドドリルや手動でウイングの開閉動作が簡単にできるものとなった。