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海上保安庁、ビジュアル航海安全情報の提供を開始

2014年6月19日 (木)

行政・団体海上保安庁、ビジュアル航海安全情報の提供を開始海上保安庁は18日、世界で初めてビジュアル航海安全情報の提供を開始した。これまでは航海上危険な漂流物や新たに発見された浅瀬情報など緊急に周知が必要な情報を、インターネットなどで文字情報として提供していた。

ビジュアル情報により、利用者は視覚的に容易に危険海域などを把握することができるようになることから、船舶の航海安全に役立つことが期待される。

東日本大震災では、地震津波によって多数の航路標識が倒壊、流出、大量の漂流物が発生し、膨大な数の航行警報が出されたが、利用者は、文字で出された航行警報の位置や範囲を海図に転記する作業が煩雑となり、重要な情報を見落としてしまうケースも懸念された。

このため、同庁では毎日更新した航行警報をインターネットで図示して提供したところ、利用者から「分かりやすい」「利用しやすい」と好評だったとして、航海安全情報をインターネット上にビジュアル掲載するシステムを構築、世界に先駆けて提供を開始することにした。

位置確認のための海図転記作業が少なくなることで誤認防止に役立つほか、複数の情報の中から期間を指定して有効な情報を表示できる機能を搭載。自船の位置を入力することで危険海域内外の把握が一目瞭然になる。また、利用者が個々に必要とする範囲の拡大・縮小や印刷が可能で、針路上であらかじめ危険海域を把握し、自船に必要な情報だけを入手することができる。