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三井造船、海上コンテナ対応の誘導加熱装置を開発

2014年6月20日 (金)

サービス・商品三井造船、海上コンテナ対応の誘導加熱装置を開発三井造船は19日、子会社の三造パワーエレクトロニクス(岡山県玉野市)が自動車産業向けに、海上コンテナ輸送に対応したコンパクトサイズの鍛造前誘導加熱装置を開発、販売を開始したと発表した。

これまで、誘導加熱装置は国内の生産ラインに納入するケースが大半だったが、自動車産業の海外生産比率の高まりで海外輸送するケースが増加。同社の主力製品である中容量(300-600キロワット)誘導加熱装置だとコンテナサイズに収まらず、ばら積み船で輸送するしかなかった。

そこで今回、コンテナ輸送に対応するサイズの装置を開発し、輸送コストの削減を図るとともに、輸送時の分割を最小限に抑えて現地での垂直立ち上げを可能にした。

開発した装置は、電源装置の小型化と搬送装置の高さを抑えることで40フィートハイキューブコンテナに収容できるようにした。電源装置は、これまで主流だったサイリスタインバータではなく、トランジスタインバータタイプに変更し、さらに主回路構造もユニット化を行った。

これにより、これまで2300ミリだった電源盤幅をコンテナ収容に適したサイズまで縮小。また、搬送装置も構造の徹底的な見直しを行い、電源装置を組み合わせたままでコンテナ収容が可能となる高さを実現した。

さらに、加熱温度や電圧などの運転データを視覚的に確認し、装置・加熱の健全性を検証できるトレンドグラフ機能やトラブル発生時に顧客での初期対応の手助けとなるトラブルシューティング機能を装備するなど、運転・保全管理に役立つ機能を標準装備した。