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三井造船、中国でトヨタ向け鍛造用誘導加熱装置を製作

2012年7月4日 (水)

荷主三井造船は4日、中国子会社の上海三造機電有限公司(上海市宝山城市)が、豊田通商(天津)有限公司からトヨタ自動車の中国生産拠点である天津豊田汽車鍛造部件有限公司(TTFC)向け大型鍛造用誘導加熱装置2台を初受注し、このほど製作を完了したと発表した。

 

受注した誘導加熱装置は鍛造前の加熱工程で使用され、自動車エンジン部品用の素材(ビレット)を常温から1200度超の高温まで高効率に加熱できる。これまで日本で生産していた装置と同等な機能、性能を持つ誘導加熱装置を、上海三造機電有限公司で生産した。

 

誘導加熱装置はトヨタ自動車の「グローバル生産戦略」の一翼を担う製品で、上海三造機電有限公司の受注は同社の「現地調達化」の方針にも沿うもの。

 

1台目の鍛造用誘導加熱装置は4月に納入し、現地調整中。2台目の鍛造用誘導加熱装置は7月に納入する。

 

三井造船はこれまでに、トヨタ国内工場向け、トヨタ海外工場向けに多くの誘導加熱装置の納入実績があるが、今回の受注は上海三造機電有限公司のトヨタグループ向け誘導加熱装置として初の受注になった。