三菱商事、コロンビアで港湾ターミナル事業に参画

国際三菱商事は28日、コロンビアのサンタマルタ港で港湾ターミナル運営事業に参画する、と発表した。

サンタマルタを中心に港湾運営事業を展開するダーボン・グループと共同で、サンタマルタ港の運営事業ホールディング会社を設立し、同社株式の25％を取得した。

カリブ海に面するサンタマルタ港は、主要貨物の石炭・石油・パーム油のほか、コンテナ貨物や穀物も取り扱う複合港で、コロンビア3位の取扱量となっている。

ポストパナマックスなどの超大型船も寄港可能な水深を備えるコロンビア唯一の港で、同国経済の安定的成長やパナマ運河の拡張に伴う輸出入の物量増加により、物流拠点としての重要性が高まると見られており、貨物量の増大に備えて拡張計画が進んでいる。

三菱商事は、サンタマルタ最大の企業で急成長しているダーボン・グループとともに港湾運営事業拡大を図りながら、日本政府が推進する「インフラ・システム輸出戦略」に対応するため、コロンビアで新規ビジネスの開発を推進する、としている。

ダーボン・グループは、オーガニックパーム油やバナナの生産のほか、バイオディーゼルの生産・輸出、港湾ターミナル運営など幅広い事業を手掛ける、創業100年の企業グループで、コロンビア北部サンタマルタを拠点に急成長を遂げており、海外では日本、米国、豪州、欧州の支店を通じて自社製品を販売している。