ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

鉄道輸送量に応じて賃料インセンティブ設定も

JR貨物、東京貨物駅構内に22.3万m2のマルチ型物流施設

2014年9月11日 (木)
▲完成予想図

▲完成予想図

拠点・施設日本貨物鉄道(JR貨物)は10日、東京貨物ターミナル駅(東京都品川区)の敷地に、貨物鉄道に直結した合計延床面積は22万3000平方メートルのマルチテナント型大規模物流施設を開設する、と発表した。

陸・海・空の結節点という立地を活かし、海上コンテナ、トラックと鉄道との相互積み替え、保管、荷捌き機能の拡大を図るため、「エフ・プラザ東京M棟」と「同N棟」を建設。東京貨物ターミナル駅構内にあることから、集配トラック運賃を節減できるほか、新たな鉄道貨物輸送の利用量に応じて賃借料を割引くインセンティブも設定する。

竣工はM棟が2018年、N棟が20年と着手からやや長めの期間を設定したのは、中期経営計画に基づく同社の積極姿勢を内外に示すとともに、規模に合わせて長めのテナント誘致期間を設けることで、竣工後の高稼働率につなげるため。

同社はこれまで、物流の荷捌・保管・流通加工など総合的な物流機能を持つ大型複合施設を「エフ・プラザ」シリーズとして展開してきたほか、全国の主要な貨物駅に配送センターなどを中規模な物流施設をテナントのニーズに合わせて開設してきた。

エフ・プラザ東京の開発予定地は、環状7号線に直結する都道316号線、国道357号線(東京湾岸道路)の二方路に面し、首都高速湾岸線大井南IC、同横羽線平和島ICからそれぞれ2キロ、東京港国際コンテナターミナルから4キロ、羽田空港国際貨物地区からも8キロと近く、物流施設として優れた立地。

同社がこれまで建設してきた「オーダーメイド型」の物流施設と異なり、マルチテナント型とすることで、より多くの顧客が利用できる施設を目指す。建物は免震工法を採用する。

■施設の概要
JR貨物、東京貨物駅構内に22.3万m2のマルチ型物流施設