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大成建設、電化フロア電動カートを開発、庫内搬送など想定

2014年9月25日 (木)
大成建設、電化フロア電動カートを開発、庫内搬送など想定

▲電化フロア電動カートの展開イメージ(出所:大成建設)

サービス・商品大成建設は25日、豊橋技術科学大学と共同で、屋内を走行する搬送システムなどの電動カートに対して建物の床からワイヤレスで電力を供給できる「電化フロア電動カート」を開発し、国内で初めて人が乗車した走行中の電動カートにワイヤレス給電することに成功した、と発表した。

電動カート、建物床材、高周波電源装置を一体化し、電動カートにワイヤレスで給電可能な電化フロアを開発したもので、電動カートはワイヤレス給電式電気自動車の原理を応用した。

大成建設、電化フロア電動カートを開発、庫内搬送など想定

▲出所:大成建設

電化フロアは、構成するコンクリート系・アスファルト系の床材、電極線路、金属箔などの部材を適切に組み合わせることで、電力エネルギーを効率的に電動カートに送れるように工夫した。

電化フロアを適用することで、電動カートへの充電やバッテリーの搭載・交換を不要にし、連続走行できるようにすることで、走行距離の課題が解決。特殊な建材ではなく一般建築部材で構成することにより、設置の手間とコストを軽減した。

電化フロアの床仕上げはアスファルト系部材、コンクリート系部材のどちらかを選択できるため、生産施設や物流施設などの幅広い用途に利用可能。既存床上にも適用できる。

今後は、この技術を実用化し、生産施設や物流施設など屋内で利用する電動搬送システムとして積極的に技術提案していく。また、有人走行実験に成功した電化フロア電動カートを10月7日から11日に開催されるCEATEC JAPAN2014へ出展する。