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三機工業、食品工場向けチルドフードコンベヤを開発

2014年10月9日 (木)

サービス・商品三機工業、食品工場向けチルドフードコンベヤを開発三機工業は8日、チルド食品盛付の製造ラインとして、製造ライン上の空間のみ低温に維持できるチルドフードコンベヤを開発したと発表した。

チルド弁当は風味や鮮度が保たれたまま、賞味期限が長い食品として需要が拡大しているが、盛付ラインでは手作業を行うことが多く、品質維持のために製造室全体を低温にする必要があるため、作業者にとっては体に負担がかかる環境となっていた。

そこで、自社の空調技術と搬送技術を組み合わせた新コンベヤを開発し、低温環境の空間を製造ライン上に限定することで、これらの課題を解決。さらに、空調設備の消費エネルギー低減も可能とした。

具材などの保管や自動計量は5度程度の低温室で行われるが、次工程の盛付作業室が分離されている場合にチルドフードコンベヤを設置することで、盛付ライン上が低温に維持されるため、部屋全体を低温とする必要がなくなる。

本体は丸洗いが可能な食品工場向け「搬送コンベヤ」と、コンベヤの盛付ライン上に左右から低温給気を行う「冷気吹出ユニット」「冷却ユニット」で構成される。

同社は今後、チルド食品工場が盛付工程まで含めて5℃程度の低温室で構築されている場合や、待機盛付具材の低温温度管理上、盛付作業を中温環境では行えない場合の対応として、チルドフードコンベヤの周囲作業環境のみを断熱パネルなどで囲い、中温空調下で作業できるシステムを開発する方針。

コンベヤの販売を含め、冷凍冷蔵室や盛付室、食品工場全体のコンサルティングで年間5億円の受注を目指す。