ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

ゼポ調べ

過去2番目の132.5万TEU、9月のアジア→米国コンテナ

2014年10月10日 (金)
(出所:ゼポ)

(出所:ゼポ)

調査・データゼポ(米国ミネアポリス)は10日、米国税関ACE B/L統計データベースを基に9月分のアジア発米国向け海上コンテナ輸送実績をまとめた。

それによると、アジア全体の97%を占める主要10か国・地域発のTEU(B/L・LoadingPort/母船積地ベース・実入り・FROB含)は、前月から4.9%増、前年比6.7%増の132.5万TEUとなった。これは2010年10月の139.8万TEUに次ぐ過去2番目のレベルで、1-9月累計では6.4%増の1065万TEUとなった。

米国向け世界合計(FROB含む)でも、アジア発の増加に加えて、中米発(5%減)以外は、欧州発7.4%、カナダ発6.2%、南米発7.1%がともに増加。全体では前月比0.8%増、前年比は5.5%増と続伸した。また1-9月累計でも6.4%増加で、1653万TEUだった。

アジア発の64%を占める中国発は前年比6.8%増と7か月連続の増勢、2位の韓国は0.7%減、3位の香港は9.9%減で3か月連続のマイナスだったが、4位の台湾は16.5%増で4か月連続のプラス、ASEANは5位シンガポール、7位ベトナム、8位マレーシアがそれぞれ34.8%、25.5%、39.8%の増加、10位タイは18.8%減で3か月連続のマイナスとなった。

中でもマレーシアは10か月連続プラスで、9位のインドも8.1%増と14か月連続のプラスだった。自国生産分を表す荷受け地ベースで、韓国と拮抗しているベトナムは8月につづき9月も韓国を上回り、2位となった。

6位の日本は母船積地ベース(直航分)5.2%増で、8か月連続のプラスを維持、荷受け地ベースも4.6%増を示している。一方、日本発釜山TS分は3.4%の減少だった。

アジア10か国・地域発米国向け1-9月実績を米国上位10港別のシェアと伸び率で比較すると、西岸ではロスアンゼルス、タコマの2桁増に対して、シアトル、オークランドが減少を示し、大西洋岸ではサバンナ、ノーフォーク、チャールストンが2桁増となっている。

また、船社別のシェアと伸び率の比較では、2-4位のマースク、韓進、APLが横ばいかマイナスだったのに対し、1位のエバーグリーンが2桁増を示し、11-14位のMOL、NYK、HapagLoydも2桁増となっている。