財務・人事SGホールディングスは28日、9月中間決算を発表した。宅配便の取扱個数が3.2%減少し、燃料費などのコストアップが影響して売上高が1.6%、営業利益5.8%それぞれ減少した。
売上高営業利益率は前年同期の5.1%から4.9%へ0.2ポイント低下した。純利益は企業年金基金精算に伴う一括拠出で特別損失46億円を計上した前年同期からの反動で36.7%増となった。
通期では売上高8500億円(前期比1.8%増)、営業利益440億円(1.4%増)、最終利益230億円(38.1%増)を見込む。
宅配便を中心とする主力のデリバリー事業は、売上高が2億円減の3496億円。中核企業の佐川急便が調達物流ソリューションなど法人取引の強化、単価水準の修復によって営業利益が8億円増の170億円を確保。取扱個数は消費税増税に伴う駆け込み需要の反動により、期初から減少した。
商品別では、飛脚宅配便の取扱個数が3.2%減の5億8932万6000個、飛脚航空便が436万7000個(5.5%減)、飛脚クール便が1487万1000個(3.1%減)、メール便が1億4085万1000冊(21.6%減)となり、全商品で減少した。代金引換サービスのeコレクトは、取扱個数が5365万8000個(9%減)、決済額5562億9100万円(6.1%減)にとどまった。
同社の宅配便個数は2012年上期から2期連続で減少しているが、単価ベースでは460円を割り込む水準だった12年上期から12年上期に480円台を回復、14年上期には500円台に乗せた。
デリバリー事業以外では、ロジスティクス事業で売上高が21億円増の284億円、営業損益が1億円の損失となった。国内事業でグループ合同の営業開発チーム「GOAL」が成果を上げはじめて増収増益を確保した一方、拡大を図った海外事業で再編コストが発生した。
[SGホールディングス]2015年3月期第2四半期連結決算(単位:百万円)
2015年3月期第2四半期 | 2014年3月期第2四半期 | 増減率 | |
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売上高 | 409,047 | 415,898 | -1.6% |
営業利益 | 20,090 | 21,323 | -5.8% |
経常利益 | 18,576 | 19,876 | -6.5% |
当期純利益 | 11,128 | 8,143 | 36.7% |