ロジスティクスSGホールディングスが7日に発表した前3月期決算は、スマート納品などの戦略的商品の販売拡大、収受運賃の上昇を背景に売上高が2.7%増加(前期比)した。増収効果、館内物流サービスの拡大で営業利益も5.1%増の455億円となった。
中核事業会社の佐川急便を中心とするデリバリー事業は、飛脚宅配便が11億9600万個(1.9%減)、メール便が2億8007万冊(18.7%減)と取扱個数を減らしながらも、2年連続で宅配便単価の改善に取り組み、2年間で1割近く引き上げた。
関連商品のe-コレクト(代金引換サービス)は取扱個数が1億842万個(7.3%減)、金額ベースでは1兆1427億円(5%減)となった。
今期は、主力のデリバリー事業でソリューション営業を展開し、コストコントロールの継続で収益拡大を目指すほか、不動産事業で私募リートの安定的な立ち上げ、円滑な事業運営に取り組み、ロジスティクス事業では3PL、国際物流の拡大に注力する。
これらにより、売上高9400億円(9.6%増)、営業利益500億円(9.7%増)、最終利益290億円(16.9%増)を見込む。
[SGホールディングス]2015年3月期連結決算(単位:百万円)
2015年3月期 | 2014年3月期 | 増減 | ||
---|---|---|---|---|
売上高 | 857,449 | 835,086 | 2.7% | |
営業利益 | 45,594 | 43,383 | 5.1% | |
経常利益 | 43,901 | 40,764 | 7.7% | |
当期純利益 | 24,815 | 16,651 | 49.0% |