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栗和田会長兼社長「彼しかいないと思い、決断した」

SGHD町田次期社長、「物流以外と海外へ挑戦」強調

2014年11月5日 (水)
栗和田会長兼社長(左)と町田次期社長

町田次期社長(左)と栗和田会長兼社長(右)

ロジスティクスSGホールディングスは5日、栗和田榮一会長兼社長と2015年3月21日に同社社長に就任する町田公志氏(次期社長)が記者会見した。

会見で、栗和田会長兼社長は「佐川急便出身以外が初めて社長になる。町田氏はSGリアルティを立ち上げ、収益モデルを構築した実績などこれまでの経験と知見を活かし、強いリーダーシップで海外事業の成長や運輸、物流以外へ挑戦してもらうことになる」と述べ、社長交代の意義を説明した。

町田氏はコスモスイニシア出身でSGリアルティ社長を経て、ことし3月からSGホールディングスの代表取締役に就いている。

会見で、栗和田氏は「彼が当社に来て数年だが、SGリアルティの立ち上げ、同社を軌道に載せた実績がある。今後はグローバル化への対応が重要で、多様な経験し、佐川急便出身者にはないこれまでの経験を活かしてもらいたい。候補者は彼だけでなかったが、彼しかいないと思い、私が決断した」と次期社長に町田氏を選任した理由を説明。

町田氏は「SGリアルティで物流不動産を扱い、開発する不動産の開発意義、どうすれば客に喜んでもらえるかを考えてきた。その中で、物流の全体像も日々積み上げてきた。運輸、物流以外のフィールドでの成長も重要だ。あらゆる分野での可能性を見て行きたい」と、意欲を示した。

3月21日以降の経営体制がどう変化していくのかについて、栗和田氏は「今の体制は私が全体を見て佐川急便のアドバイザー的に動き、海外は近藤宣晃代表取締役が担当、そのほかは町田氏が企画管理などを担っている。新体制までまだ半年ある。しっかり精査して新しい体制を作っていきたい」と説明した。

また、物流や運輸以外の分野の具体的なイメージについて聞かれた栗和田氏は「サードステージプラン(現中計)が15年度に終わり、来年から次のプランを作る。その策定過程で町田氏、近藤氏の話を聞きながらその時点でしっかりしたものを作り上げていきたい」、町田氏は「ASEANを中心に日本企業が進出している。日本の人口が減っていくのも確実となっており、新しいフィールドとしてASEAN地域を考えている。海外事業の売上構成で一定の比率を達成できるよう注力する。そう簡単ではないがいろいろな可能性を模索したい。運輸・不動産以外では、来年、私募ファンドを立ち上げるが、不動産だけを意味しているわけではない。運輸に関連しながらも、これまでの知見をもとに新しいグループ像を考えていきたい」と述べた。

運転手など人手不足への対応については「適宜、適切に対応していかなければならない。働きやすさ、協力会社への対応など総合的に、佐川急便が中心となって対応していく。逃げることができない問題だ」とした。